松文産業旧女子寮

近代化産業遺産にも指定されている松文産業旧女子寮は、昭和8年に建築された建物です。
その役割を終えたあとは、倉庫として利用されてきました。
しかし、建物の老朽化により、傷みがひどく最近では解体やむなしの状況となっています。
このため勝山市は平成24年に、福井工業大学に保存の可能性を含めて調査を委託し、その結果を平成25年2月に調査報告書としてまとめました。
その中では、建築史的意義には見るべきものがあるとのべられています。
所有者である松文産業(株)様の意向は最優先であるものの、何とかして保存をしていきたい建物です。
ただ、単に保存に向けて修繕を行うにしても、建物の規模がs大きいため、億単位の金額となることが予想されます。
活用を目指しての改装となると、されに金額が膨らみますが、残された時間は少ないですが方策を考えていきたいです。

観光誘客施設と道の駅

勝山市は、恐竜博物館、SKIJAM勝山への来客に対する利便性の向上と、有用な観光資源とする為に
新たに観光誘客施設、つまりは道の駅に相当する施設の設置を目指しています。
その一方で、福井県立恐竜博物館のある、長尾山のかつやま恐竜の森における駐車場の確保はすでに緊急の課題となっています。
ただし、博物館は福井県、敷地は勝山市という2重構造、長尾山2期工事の未着手等の課題を抱えており問題は複雑となっています。
その中で、緊急的に約400台分の駐車場増設工事が進められており、夏休み前には完成する予定です。
では、何が問題なのか整理してみます。
一つめは、基本的に勝山市の収入となる部分が無い事であり、維持管理費がほぼ全額市の負担となっていること。
二つめは、2期工事範囲の土地買収が未着手であるため、公園デザインを有効に描けないこと。
三つめは、残念ながら、日帰り客が多く、当市の産業や雇用への効果があまり感じられないこと。
四つめは、それとは反対に飲食物販に対応できる施設がないこと。
つまりは、収入は無いけど、お金が必要。人は来るけど・・・・ という状況に落ちっているわけです。
この解決策として、道の駅ということになるのですが、先の課題に加えて、資金、運営、場所等の課題もクリアしなければならないわけです。
これものんびりと構えているわけにはいかないわけですが、既存の施設、たとえば雁が原の施設の有効活用も含めて総合的に進めて行かねばなりません。
また、どうしても恐竜の森の混雑緩和、市街地への誘客、観光客の利便性の向上をまとめてと考えますが、別個に考えるべきなのかもしれません。

長尾山総合公園

福井県立恐竜博物館のある公園
意外とご存じないかもしれません。あの公園の正式名称は「長尾山総合公園」です。愛称は「かつやま恐竜の森」となっています。
現在、1期工事部分のみの開業となっており、2期工事部分は用地買収を含めて、未着工となっています。
そして、恐竜博物館の来館者により、残念ながら、繁忙期にはアクセス道路は渋滞となっています。
進入路や、駐車場等を含めた新たな計画を考えていく必要があり、財政的な裏付けが必要ともなってきています。
2期工事部分を含めて慎重に進めて行こうと考えています。

国民健康保険税

いわゆる健康保険のお話です。
ここでの国民健康保険税とは、一般には、社保と呼ばれる被用者保険や、後期高齢者保険加入者を除く人が加入する保険です。
ほとんどの方が、自営業もしくは、年金受給者になります。
勝山市では、平成26年度に保険税の値上げを行いました。実は平成24年度にも値上げをしています。
平成24年度まで、勝山市の保険税額は平成17年度より、当時8億円あった国民健康保険基金の取り崩しにより、県内他市町に比べかなり低いものとなっていました。
そして、平成24年に底をついたわけです。結果として、平成24年度は他市町並みの金額への値上げとなり、ヤムを得ないとして議会もこれを了承しました。
さらに、平成26年度の値上げにより、県下でも上位の保険税率となりました。
後期高齢者保険支援分、介護納付金等の支出、前期高齢者交付金や一般会計よりの繰り入れ金などの収入等きわめて複雑な制度が抱える問題により、
現在の社会情勢では値上げは避けては通ることが出来ません。
しかし、ここにいくつかの勝山市としての問題があります。
一つは、なぜ基金を取り崩したのかということです。平成19年議員になった当時底までは考えが及びませんでした。
そもそも基金とは、急激な変動に対応する為、積み立てておくものであり、値下げの為に使うべきものでは無かったのです。
平成24年に値上げのために詳細な説明を初めて聞いたときにはすでに手遅れでした。とはいううものの、大いに反省をしています。
当時どのような経過を経て、基金取り崩しに至ったのかはわかりませんが、何らかの議論(平成17年12月定例会議事録参照)があったと思われます。
もう一点は、制度改革が無い限りおそらく近い将来さらに値上げせざるを得ない点です。
この点については、十分に市民の皆さんに説明をしてご理解を得ねばなりません。
26年3月議会では、この点について、前回の値上げ時においての説明は不足していたと思われるため、今回は地区を回ってでも説明するよう指摘をしました。